情緒不安定な子どもの接し方は?親のせいじゃない!

子どもの情緒が不安定で悩んでませんか?

メンタルが不安定な子どもの接し方を知ると、少しは楽になるものです。

どんな背景があるか、どんな接し方が有効かを知っておけば、信頼関係も築けますよ。

本記事では、情緒不安定な子どもに見られる特徴や原因、そして日々の関わり方のポイントについて、保育の視点からわかりやすく解説していきます。

情緒不安定な子どもの特徴は?

 

子どもが情緒不安定になった時、以下のようなサインが見られることがよくあります。

・急におもちゃを投げたり、大声で泣き出す
・些細なことで怒りだしたり、癇癪をおこす
・話しかけても返事をしない、表情が乏しくなった
・急に抱っこなど強くせがむ
・無気力になる(挑戦しない・幼稚園や学校に行きたがらない)
・夜泣きをしたり、眠りが浅くなる
・普段はできることを嫌がる・拒否する
・食欲がわかなくなる

これらのサインは、子どもからの助けを求めるサインかもしれません。

注意深く見守り、優しく寄り添うことが大切です。

一時的な情緒著不安定と継続的な不安定さの違い

一時的な情緒不安定とは、ストレスや体調不良などが原因であることが挙げられます。

短期間(数時間~数日)で現れ、生活への影響も軽いのが特徴です。

子どもの情緒不安定は、環境の変化や疲れなど一時的な原因で起こることも多くあります。

その場合は、安心できる環境で過ごすうちに自然と落ち着いてくるでしょう。

一方、継続的な情緒不安定は、数週間以上続き日常生活に支障をきたすことが特徴で、長引く場合は専門家への相談も検討し、子どもの心に寄り添うことが重要です。

子どもが情緒不安定になる主な原因

子どもの情緒不安定には、環境や性格、生活習慣など複数の要因が絡み合っていることもあります。

主な原因を一例を表にまとめました。

・環境の変化(家庭・学校・人間関係)
・子どもの性格や発達によるもの
・家庭環境が不安定
・生活習慣の乱れ
・メディアの影響

大切なのは子どもの情緒不安定で苦しい気落ちを理解し、安心できる環境づくりと寄り添う姿勢を持つことです。

以下に、2つの原因について解説します。

環境の変化

引っ越しによる転校園、進級などの生活の変化、家庭環境の変化(下の子が生まれた・親が病気になった・離婚した・再婚したなど)これらは、子どもにとって安心感を揺るがす要因になる可能性が高いです。

子どもは環境や人間関係の変化にとても敏感で、日々の習慣や関わる大人、友達が変わると、安心できる居場所を一時的に失ってしまいます。

大人から見ると小さなことでも、子どもにとっては心の支えが揺らぐような大きな出来事であり、情緒の不安定さにつながりやすいです。

 

発達・性格特性

子どもの性格や発達特性も、情緒の不安定さに影響します。

特に感受性が強い子は音や光、におい、人の感情など、さまざまな刺激を敏感に受けとりやすいです。

内向的で慎重な性格の子どもは、新しい環境や人間関係への適応に時間がかかることが多く、強い不安や緊張を感じやすいという特徴があります。

そのため、ちょっとした変化やストレスでも心が揺れやすく、疲れやすさや不安定さとして表れることがあります。

情緒不安定な子どもへの接し方

 

子どもが情緒不安定な時は、無理に元気付けたり励ましたりするよりも、気持ちに寄り添う姿勢が重要です。

気持ちの受け止め方・声かけのポイント

「そう感じたんだね」「そうだったんだね」と、子どもの感情を受け止めることが大切です。

無理に元気付けたり、理由を聞き出そうとしなくても大丈夫です。

「そばにいるよ」「いつでも話していいよ」と安心できる声かけをし、子どもが安心して気持ちを表現できる環境や雰囲気を作りましょう。

大人がまずは深呼吸して、落ち着いて寄り添うことが子どもの支えになりますよ。

安心感を与えるコツ

情緒不安定な子どもに安心感を与えるコツは、「受け入れられている」と感じる関わりが大切です。

名前を呼んで挨拶をする、目線を合わせて話を聞く、ハグや手を繋ぐ、頭を撫でるといった関わりは大きな安心感を与えてくれます。

気持ちが落ち着かず、情緒不安定になっている子の感情の波に寄り添い、「泣いてもいいよ」「イヤだったね」と気持ちを受け止めることで、子どもは気持ちを外に出しやすくなります。

何気ないことですが、日々の小さな関わりの積み重ねが安心の土台となるでしょう。

【シーン別】情緒不安定な子どもへの対応例

情緒が不安定な子どもへの対応は、場面ごとに工夫が必要です。

以下に、シーン別の対応例をご紹介します。

〇登園・登校渋り

朝、玄関で泣き出したり動こうとしない子には、無理に引っ張らず「行きたくない気持ち」をまず受け止めましょう。

「不安な気持ちがあるんだね」と共感し、いつも通りのスケジュールや楽しみな予定を穏やかに伝えることで、気持ちが少しずつ整うことがあります。


〇感情の爆発(泣く・怒る)

大声で泣いたり怒ったりした時には、叱るよりも「びっくりしたね」「イヤだったんだね」と、感情に寄り添う声かけが有効です。

落ち着いて話せるようになるまで待ち、安心できる距離で見守ることが大切です。


〇黙り込む・反応がない場合

話しかけても黙っている時は、無理に答えさせず、そっとそばにいることで安心を伝えます。

「ここにいるよ」「いつでも話していいよ」といった言葉が、心を開くきっかけになることもあります。

 

思うようにいかない日や、すぐに改善が見られないこともあるかもしれません。

それでも「見ていてくれる人がいる」という安心感が、子どもにとって何よりの支えになり、根気強く関わっていく姿勢が信頼につながります。

親の心のケアと頼れる相談先

 

子供の情緒不安定に向き合うには、心の余裕が不可欠です。

親が疲弊してしまったり、過度なストレスで心身のバランスを崩してしまうと、子どもに寄り添うことも難しくなってしまいます。

「完璧を目指さない」「短期間での変化を求めない」「ひとりで頑張らない」といった心がけが、親自身を守るうえでとても大切です。

親が追い詰められないためにできること

親が追い詰められないためには、まず「頑張りすぎない」ことが大切です。

完璧な対応を求めず、できることを少しずつ続ける意識を持ちましょう。

また、家族や友人、専門機関などに気持ちを話すことで、心が軽くなることもあります。

自分のペースで無理なく向き合うことが、一番の心の支えになります。

親の相談先を紹介

ひとりで抱え込まず、身近な人や信頼できる相談先に自身の思いを話すだけでも、気持ちが軽くなることがあります。

信頼できる相談先には、以下のような窓口があります。

・保育園・幼稚園・学校の担任やスクールカウンセラー
・市区町村の子育て支援センター
・地域の保健センター
・こころの相談統一ダイヤル
・子ども家庭支援センター
・精神福祉保健センター
・発達相談窓口(発達が気になる場合)

誰かに相談することは決して大げさなことではありません。

ひとりで抱え込まず、自分に合った相談先を選んで頼ることは、子どもと自分の心を守るための大切なステップです。

親の心にゆとりがあることが、子どもにとって何よりの安心につながります。

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執筆者:Webライター たかこ

 

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